#001
2006.08.13走行
その4(最終回)

好調な出だしでスタートした中津川ダウンヒル!!
山ちゃり1年生の久留里にとって難易度の高いコースだが、慣れてくると楽しい楽しい!!
対向車に注意しながら走っていると、前方から「何か」が現れた。その「何か」とは!?

関東最後と言われるロングダート、最終回ついに突入!!

5 クロッシング

14:15 [地図を表示]
現れたのは何と立体交差!!
地図の場所が合っていればただの分岐に見えるが、実際は頭上に道が通っている。
ここで「旧中津川林道ループ線存在説」が浮上する。


もちっと近付いて見あげてみる。木造のちみっちゃいものではなく、コンクリート造りのしっかりしたものだ。贅沢にガードレールまで付いている。え?「ガードレールは普通でしょう」って?誰がそないな事言うててんねん。


「旧中津川林道ループ線存在」説は見事に砕け散った。上を跨いでいたのは支線である奥秩父林道。写真では見づらいが鎖で簡単にガード。これは山チャリストに「どうぞお入り下さい」と言っているようなもの。遠慮無くお邪魔したいとこだが、今は貴重なダウンヒルを楽しみたいので泣きながら撤退した


あまりにも良心的な埼玉県。少しは見直した(←何を言いたいんだ)。
神奈川県も埼玉県をアホアホ言うてる場合ではない。埼玉県を見習うて山チャリストに林道を解放すべきである。何か間違ったこと言うてまっか?

立体交差を過ぎると、勾配は幾分緩やかになった。これは地図の等高線を見ても明らかだが、依然として坂は急なままだ。たまに出てくる警笛鳴らせの標識を見てはベルを連打し、排水路が現れたらジャンプをする─────。

おっと、落石だ。
忘れてた。ここはガレガレのダート林道、山肌は荒削りの岩。こういう場所では落石に注意するんだった。
撮っている時も、ここを去る時も、小石がなんべんか落ちてきた。怖っ。


ふと外側の崖の下を覗いてみる。高所恐怖症で断崖絶壁は苦手な久留里でも、ガードレールがあれば大丈夫。下には中津川とみられる川と一本の状態の良い未舗装路が通っている。支線林道だろうか?
急勾配で下りながら、切り通しのヘアピンを抜ける。


「川」だ。中津川だ。源流は少し南側にあるようで、勢いよく音を立てて流れている。 「清澗」とはこのことを言うのか?


おまえだったのか!!
2つ上の写真に写っていた道は、何と中津川林道!!
ガレガレの林道が突如大人しいフツーの未舗装林道に変わった。勾配も突然緩やかになり、拍子抜けしてしまう。川側の路肩はグリーンベルト(?)となっており、撮影中にクルマが来ても大丈夫な仕様になっている。


しかしここはまだ山の中。久留里のケーデンもPHSも圏外のままだ(久留里は両方とも持っている)。

6 はじめての × × × × ☆

14:37 [地図を表示]
再び切り通しを抜けると林道は再びガレガレのダートへと戻った。先程の区間は何年か前に大規模な土砂崩落があったのだろう。
一方、勾配の方は緩くなり、時折急勾配となる程度。座ったり立ったりを繰り返し、こっちも忙しい。ずーっと走りっぱなしなので腕がしんどなってきた。15kmは短いようで決行長い。で、長いようで結構短い。

2台のモトクロスバイクとすれ違い、漕いだり下ったりを繰り返すとでっかい岩の壁が現れる。「ここは通さん」と言わんばかりに立ちはだかる岩の壁────。

ってコトは?

ってコトは?

ってコトは?



やぱーりキタ━━━━!!!!!
そこに現れたのは何と素堀隧道!!!!!!!
本当に素堀!! ガッツリ素堀!!! 激しく素堀!!!!
興奮のあまり、
キタ━━キタ━━キタ━━
と連発する久留里。


モハや完全にコショウした久留里を止められる者は、誰も居てなかった。

我に返った久留里。ゆっくりと隧道へ進入。電気が無い上入口も出口も森の中なので、中は暗い。しかし、天井がやったら高いので圧迫感が無く、安心して通れる。落書きの被害も無く、状態は非常に良い。


素堀の隧道を抜け、木のトンネルを抜けると視界が広がった。クルマが転回可能なこの場所で、支線林道が分岐している。


分岐しているのはこの大山沢林道。大山沢橋を渡るといきなり真っ暗な隧道がお出迎え♪
一応徒歩で近付いてみたが、幽霊が出そうで怖かったので、橋を渡り終える前に引き返した。隧道のポータル右手には「原生の森 彩の国ふれあいの森というやけに綺麗な看板が立てられている。「真っ暗な隧道との真っ新な看板の対比が美しい」と書きたいとこだが、美しいどころか、かえって不気味度を高めているような気ぃして気分が悪い。

大山沢林道は自動車進入禁止の林道だが、いきなりあの隧道見せられたら自転車でも通りたくない。


だらだらモードになってきた中津川林道。流石に10kmも凸凹ダートを走り続けると手がしんどなってきた。一体朝から何km走っているのだろう。前日にサイクルコンピュータがつぶれてしもたので、今回は速度も距離も走行時間も分からず、頼れるのは経験値の低いカラダと精度の低い勘だけである。


三国峠から下ること14km。ついに舗装区間に突入する。
写真の左手が中津川方面、右手が三国峠方面である。前にも書いたが、旧中津川林道こと秩父市道17号線は、全18kmの道程のうち4kmが舗装済みである。遂に終盤に入ったのだ。


7 フィナーレ

15:05 [地図を表示]
来た道を振り返る。荒々しい岩肌にぽっかりと穴が開いている。気が付けば顔を上に向けなければ山のてっぺんが見えなくなっていた。標高がかなり下がったのを実感する。


そしてこれから走るのは綺麗に舗装された「市道」らしい旧中津川林道。秩父・川上の両自治体で県道化を望んでいるので、いずれ全線が舗装されるか、広幅・長大な隧道が掘られて廃されてしまうのだろう。


開かれているゲートを通過し、遂に「彩の国 ふれあいの森」に到達した。ログハウス風の建物は蕎麦屋さん。画面右手が三国峠方面だが、建物のすぐ脇に「夜間通行止め」の注意書きと頑丈そうなゲートがある。夜間はここのゲートも閉鎖するのだろう。


蕎麦屋さんのすぐそばを中津川が流れており、川遊びをする子供や、釣りをするおじさんらで賑わっている。丹沢が神奈川県民のオアシスであるように、奥秩父は埼玉県民のオアシスなのだろう。

手前の建物は森林科学館。大きな県営施設で、すぐ後には宿泊用のキャビンが建ち並んでいる。向こう(画面左上)に見える鞍部と頂きは…………おそらく三国峠と三国山かな?

森林科学館の先にある、円形の建物の前の自販機で飲み物を補充。やっと水分が補給出来るようになった。三国峠から何も飲んでいないので、あやうく脱水症状で倒れるとこだった。こないとこで倒れたらシャレにならん。ここはまだ、ケーデンが圏外の区域である。
3本のペットボトルを自転車やバッグに収納していると、タオルを巻いた水着姿の人たちがキャビンの方から現れた。彼らは円形の建物の中へ消えてしまった。一体何故??


実は円形の建物は温泉プールだという。「クアハウス」とかいうやつか?楽しそうだが山チャリストは水着を持っていないので、ゴールを目指すことにした。

15:41 [地図を表示]
本レポの最終区間は、きちんと整備された1.5車線の舗装路。今久留里は市道17号線にとって終点→起点の方向に走っているので、厳密に言えば、今は起点を目指して走っていることになる。


そして遂に市道の起点であり、旧中津川林道の起点である「出会いトンネル」に到達。完走を果たした!!よっしゃ!!


上の写真と同じ場所で90度左に向きを変えてみる。これがスタート時点の旧中津川林道、現在の秩父市道17号線だ。色んな林道系サイトで紹介されている路線だが、合併前の大滝村道だった時代から、道の姿は同じままのようだ。
画面左手前にデカい原チャリが停まっているが、ここでオートバイの団体さんが集まっていた。何処かのサイトのオフ会かな?

ん?「コマドリ荘」の看板の左に何かあるぞ。


上の写真の一部分を拡大してみた。杭だ!
「大滝村道一九四号線 起点」と書いてある。194?はて、何処かで見たような…………

あ、あそこだ!!


川上村道梓山線をスタートした直後に見付けた、この看板。
ここには、

「村道一九四号線(旧中津川林道)について(以下略)
 道路管理者      大滝村建設課」

と書いてあり、1ページ目のレポで久留里は「川上村道194号線である」と断定してしまったが、もしかしたら「一九四号線」とは川上村道ではなく、(長野県側から見て)峠より先の「大滝村道194号線」を示していた可能性が高い。


ちょう待て。下の写真に注目!!

「村道一七号線 起点」の標柱。道路を挟んだ反対側にひっくり返っていたが、道中にも1kmおきにこれが設置されており、この路線は大滝村だった頃から17号線である。何年か前までは194号線だったのかしら?
アタマが混乱してきた。一体どうなっているんだ!?!?

実は「村道一九四号線」の標柱を見付けたのは、このレポを書いているとき。今の今までかいもく気付かなかったのである。これはつぎの休日に図書館に行って調べるしかない。図書館が何処にあるか知らんが。


[地図を表示]
最後にこの1枚。
旧中津川林道の起点は、埼玉県道210号線の途中にあり、特異な形状の出会いトンネルで道が分かれる。パッと見ぃ直進が県道で、「三国峠」を越えて「川上」村へ行くように見える。一方県道は90度北へ向きを変え、行き先の書かれていない方へ向かう。
もと林道に行き先が書かれているということは、それだけこの道が重用視されているに他ならない。


この後はr210号中津川三峰口停車場線経由でR140を走り、三峰口駅を目指す。ここからがまた長い。
次回、再訪編を書くとしたら、逆方向の走行レポを書いてみたい。三峰口駅からの距離が相当あるが、またこの道を訪れたい。また逢おう、中津川林道。