山ちゃりデビュー2回目にして最高標高記録を更新した久留里。高所恐怖症のくせに、1800mオーバーの峠の頂点に立った!!
最高の景色以外何にもない峠でマターリ休憩した久留里は、登る途中で水が切れた非常事態のままダウンヒルに挑む!!

願わくは森林科学館へ辿り着く前に上り坂がありませんように

4.最後の楽園

2006.8.13 13:50 [地図を表示] 遂に埼玉県に突入。「三国峠」の看板は秩父側にある。
何やら上に貼ってあるんですけど。「秩父多摩甲斐国立公園」という名前は後から付けられた名前のようで、「甲斐」は後に付け加えられたとみられる。語呂が悪いから
前回書き忘れたが、ここ三国峠の標高は、この看板によると1828mである。

さて、スタートするや否やいきなり激坂がお出迎え。変速しなくても勝手にスピードが上がる。地図に描かれていた密集した等高線は冗談ではなかったようだ。

スピードが乗り始めた頃、唐突にゲートが目の前に現れた。峠でも予告していたが、旧中津川林道は夜間通行止め。おそらく夕方になると、このゲートは閉鎖されてしまうのだろう。前回の犬越路の時と違ってゲートが開いているので、「魔法」を使う必要はなさそうだ。

さぁ始まったダウンヒル大会!!厳密に言うと自転車のダウンヒルはもっと凄いらしいのだが、旧中津川林道の14kmのロングダートも初心者の久留里を存分に楽しませてくれるに違いない。しかも今回は堂々と走れる「ひらかれた」林道だ。いや、今は市道だ。
おっと、余所見は禁物。久留里の集中力は目の前のラインに注がれた。

「警笛鳴らせ」の標識にあわせてチンとベルを鳴らし、急カーブで一気に減速。再び加速しようと思ったら左手に美しい山々が視界に入り、思わず停車。標高は1700m台だろうか?奥秩父の山々を眺めていると、「えらい山奥に来たな」と改めて実感する。

しかし、安心している場合ではない。道幅は完全1車線であり路面はガレガレで所々に崩落跡が残っている。路面とツライチになってしまったガードレールを見ていると、年中通行止めの道でなくても、ここまで高うて険しいとこだと危険がいっぱいだってコトがよう分かる。
スピードを出しすぎないように速度を調節して、ジェットコースターのような急坂を下る。

これ、レア標識でつか?
明朝体で書かれた「落石注意」の標識。今の標識は図記号だが、これは久留里が生まれた頃には既にある。えらい昔に設置されたのか?それとも旧中津川限定の「特別バージョン」なのか?
別の場所でもこのような標識を見たが、明朝体で書かれていたもので確認出来たのはコレだけだった。

初めはバランスを崩しそうになったり、リヤタイヤを滑らせたり、ラインを外してしまったりとデンジャラスな走りを御披露している久留里だが、ようやくバイクをコントロール出来るようになった。
久留里のバイクはクロスカントリー車であり、ダウンヒル専用車ではない。また、マウンテンバイクは「ひとまわり小さいフレームを選ぶ」のが鉄則とされており、久留里の場合は380mmが適合するが、久留里のバイクは敢えてワンランク大きい430mmのフレームが採用されている。登りの走破性と舗装路の高速安定性を重視しているからだ。
自転車屋さんの店長は「だから、クロスカントリー車でダウンヒルやってる選手は凄いんだ!!」と熱く語ってくれたのを鮮明に覚えている。久留里がクロカン車を選んだのは、まさに「必然(ヒツゼン)」だったのかも知れない。

バイクを弾ませて坂を下ると、レトロな橋に遭遇。対向車が来る訳でもなく、条件反射で停車し、橋を見学。名前は忘れてしまったが、1960年代の橋だということが分かった。中津川林道、意外と歴史が長い。

沿線には、これでもかと言わんばかりに「警笛ならせ」という標識があちこちに立っている。狭くてガレてて急勾配だから、交通事故が多いのだろう。実際、久留里もカーブの向こうから突然ワゴン車が出てきて、お互い冷や汗をかいた。久留里がメインライトを点灯し、チン、チンとベルを鳴らしまくりながら走っているので、向こうが気付いてくれたようだ。

14:09 [地図を表示](この辺?)
キタッ!!
何と豪快な切通しだこと!!早く中津川に合流したいのか、林道はこのように所々に豪快に岩を切り開いて車道を通している。
しかも、斜面はコンクリブロックで固めるわけではなく、ありのままの姿であり、「漢」を感じさせる。熱い!!

3つ目の橋を渡る。後からモトクロスバイクが来たので通過待ち合わせ。この後、対向車との行き違いを行うため、しばし停車。
その間、久留里は橋の袂(たもと)でマイナスイオンを受けていた。癒される〜♪
これは中津川ではなく、何らかの名前を持つ沢だ。橋で渡ってきた幾つもの沢が合流し、やがて中津川の源流となるようだ。

あっと言う間に5km経過。長いようで短く、短いようで長かった。終点まで、何と、今まで走った距離の2倍もある。
「関東の林道フリーク最後の楽園」という異名は本当だった!!
前菜からいきなり大ボリューム、それが旧中津川林道であり、秩父市道17号線である。尚、道路脇に1kmおきに設置されている標柱は「大滝村」のままである。

マウンテンバイクで中津川林道を下る時に注意したいのはだ。道路を横断するように一定の距離に設けられているのだが、金属で出来ていてフタが無いので、リヤサスの無いクロカン車は後輪がリム打ちする危険性がある。久留里は対策として溝の手前で軽くジャンプしてクリアした。
「山ちゃりの基本は体重移動」と本には書いてある通りだ。自転車雑誌での学習が役に立って良かった。

そう言えば、地図によるとそろそろアレが見えてくる頃なのだが、まだまだ先なのかしら?

ん?こ、これはもしや!!!???

—旧中津川林道—その3
ひまわりデザイン研究所