#002
2006.08.12走行
その1

0 はじめに

東日本を代表する避暑地・清里。10年くらい前は観光ブームで賑やかだったが、すこし寂しくなったとはいえ今でも活気はあり、シーズン時には臨時列車も多数運行されます。

道路走行レポが主体の「山ちゃり山行」ですが、今回は趣旨をちょっと変えてマターリとポタリングをした時の様子をレポートします。どうでも良いですが、文体まで変えてます。

1 再会

06.08.12 09:41 [地図を表示]

5時半に茅ヶ崎の自宅を出発し、列車を乗り継いでやっと小淵沢へ到着。13kgある車体を担いで小海線のホームへ急ぐ。発車は9時39分。あと3分だ。
結局列車は遅れて41分に発車。気動車自体が久し振りで、すっかり"鉄"モードのくるりである。

久し振りにキタ━━━━━!!
本当に叫んでしまい、即不審者決定のくるり。まだ"鉄"モードなので、お決まりの構図で編成撮影♪今回は臨時快速「やっぴー八ヶ岳高原号」のお陰で10時に清里入りが出来た。ハイパワーエンジンを豪快に轟かせてひったすら標高を上げていく走りっぷりは、まさにだった。気動車最高!!

駅の2番線ホームにある駅名票と「清里駅 標高一二七四米六九四」の碑。清里駅はJRで2番目に高い所にある駅である。1位はこのあと行く野辺山駅。小海線の駅は、標高ランキング1位〜9位を独占するほど高い場所を通る路線で、まさに「高原列車」の名が相応しい路線である。
実は3年前にも清里に行っているのだが、当時は写真付き駅名票(左側)は設置されておらず、地方ではお馴染みの「名所案内」の看板だった。本来の駅名票も2005年11月の合併にあわせて新品に交換されていた。
汽車が去り、他の客が居なくなると、いよいよ移動開始。でっかい自転車を担ぎ、改札を出る。乗車券に押して貰った無効印は、ただ「無効」と書かれたものではなく、清里駅オリジナルのものだった。

今回の旅はスケールがでかい。今回の主目的は、実は長野〜埼玉県境の三国峠を越えることである。その三国峠を越えるのが林道レポで紹介している旧中津川林道であるが、「折角さかい、清里で観光しよ」という訳で1日目は清里をマターリ「チャリ観光」し、あの野辺山駅を通って一泊することになったのだ。

清里駅のエントランス。高原の駅に相応しい、清楚で爽やかな雰囲気の駅舎だ。何故か碓氷峠名物の「峠の釜飯」が売られている。
駅そのものは3年前と変わっていないが、駅前にあった建物が建て替えのために取り壊され、瓦礫の山となっていた。
ちなみに清里駅の所在地は「山梨県北杜市(ほくとし)」だが、合併前は「山梨県北巨摩郡高根町」だった。

駅前の商店街を通り抜け、踏切を渡ると、サイクリングロードを発見した。よく見ると、入口の看板は手前の市営駐車場と同じデザインであり、見るからに新品なので、合併後に市が設置したものだろう。
面白そうなので入ってみた。

2 記憶

11:50 [地図を表示]

今から3年前、まさか自分が「自転車」に目覚め、今こうしてあの時と同じ道を走っているとは思わなかった。しかも、自転車で。

森林の中のサイクリングロードなので、とても涼しい。避暑地と言えども今は8月。気温は28°Cはあるので、結構暑いのだ。時折渡る沢からはマイナスイオン大放出中で、加湿器など買わなくとも十分にマターリ出来る。
路面は自転車専用道路でありがちな「ガタガタ舗装」ではなく、とても良く整備されており、レンタルのママチャリでも快適に走れる。観光地というだけあって沢山の自転車とする違ったり追い抜いたりしたが、自前と思われる自転車に乗っているのはくるりだけだった。くるりは山チャリスト1年目のドシロウトだが、あの家族連れには「そのスジの人」に見られててんねやろな。

しばらく走ると分岐が現れた。ここは「X」時の交差点で、画面右端からは併走する県道が見られる。こんな森の中で未舗装路。もしかして、もしかすると……??

おお!!やっぱり!!
これを探していたのだよ。これを。「キープ」とは森の西側にあるキープ農場のことであり、そう、この清里を開拓したお人なのである!!豆知識やで。
くるり初体験のトレイル、いざ進入!!

どっかで見たことのある風景。いわゆる「デジャブ」ではない。バリバリ「山」仕様の銀龍号、5時間の輪行でキツかった筈だが、本能が発揮できてご機嫌である。お陰でくるりは泥だらけ。

おゎっ!!こ、これは!!
やっぱりデジャブではなかった。3年前、くるりは「あるイベント」に参加し、オリエンテーリングで駆け抜けたあの道である!!めっちゃ懐かしい!!
バイクに跨ったまま、ここでしばらく呆然と立ちつくしていた。

「ちょっと通りますよ」
ものごっついトラクタが横断。以前テレビで見たアメリカの大農場の一コマを思わせる情景が、今、くるりの目の前で展開している!!
トラクタの後に繋がれている、藁の載った荷台には、家族連れがのっかていて、撮影に快く応じてくれた。
「大草原の小さな家」の日本版を制作するとしたら、おそらくここがロケ地となるのだろう。


思わず言葉を失ってしまう、広大な牧草地。撮ろうとしたら雲がかかってしまったが、景色があまりにも美しい景色に、言葉を失う……。

さて、自然歩道の方は、牧草地を囲うように向きを変え、緩い上り坂となる。路面は草地のように見えるが、ちゃんとした砂利道であるが、前日の台風接近の影響か、若干ガレていた。まぁ、あのトラクタやクロカンならこの程度の道は大したことが無いのだろう。
くるりの銀龍号もヘッチャラだが、それを操るくるりはラインを読むのが精一杯…………。


緩い坂道の向こう、展望台から今来た方を望む。
地平線がまぁるく弧を描いており、「地球は丸い」ということを実感する。
すてきだ、ぐっとくる。

展望台付近で道は二手に分かれる。一方は3年前に通っているので、当時通行止めだったもう一方の道へ入ってみる。

12:19 [地図を表示]

YES!!これを求めてたのよ♪
いきなり意味不明な発言。マウンテンバイクの本に出てきそうなコースがいきなり出現!!
くるりの記憶によれば、手前で分岐した道は、再び合流し、やまねミュージアム経由で清泉寮の方へ繋がっていたはず。ガイドマップをバッグから取り出すのが面倒だったので、アテにならないを頼りにこのまま進むことにした。

普通、このような道は複数名で行く所である。単独入山は危険なので避けるべきであるが、アホくるりはどんどんどんどん森の奥へ入って行ってしまう。
ちなみにケーデンの電波はほぼ圏外状態、ついでに持参したPHSはとっくに圏外だった。

普通、このような道は複数名で行く所である。単独入山は危険なので避けるべきであるが、アホくるりはどんどんどんどん森の奥へ入って行ってしまう。
ちなみにケーデンの電波はほぼ圏外状態、ついでに持参したPHSはとっくに圏外だった。

この後、非常事態発生!!!くるりは無事、森を脱出出来るのか??!!