国 道
1号線
#001
2006.06.17 走行
後編

多くのバスが行き交うここ箱根路。「あと少し」と思った箱根峠は、まだまだ中間地点だった。
おでかけレポ第1弾、箱根路の後編はオマケ付きでどうぞ。

3 「箱根町」

15:55 [地図を表示]
狭く、暗い区間をひっきりなりに路線バスとクルマが行き交う。本当にこれが毎日見ているイチコクなのか?そう不安を抱きながら、徐行運転でヘアピンを3つ4つクリアする。
やっと開けたとこに出ても、空が暗いままである。森のせいではない。雲のせいだ。雲が箱根の山々を覆っている。安全のため、補助ライトとメインライトのスイッチを入れた。補助ライトは小さなフラッシュライトだが、対向車はこちらの方が気付きやすいという。


観光名所・芦之湯を通過。一部の観光客はここで泊まるようだ。芦之湯はすり鉢状になっており、イチコクも一旦下りに転じるが、また登りに戻る。
「うわー、また登りかいな…」15kmに及ぶ上り坂に遂に飽いた久留里は、この登りにウンザリ。
やっと登ると、「国道1号最高地点 874m」という看板が現れた。箱根峠?いや、違う。実は、箱根峠はここよりも低い所にあるのだ。これには色々理由があるようだが、ひとまず休憩。箱根駅伝でも観たこの看板が見れて、少し体力が戻った。しかし、空は今にも雨が降りそうな状態であり、あんまりゆっくりとしていられない。


「国道1号最高地点」を過ぎると、緩やかに下り始めた。休憩所のような建物を過ぎるとその下りが突然急になり、折角稼いだ標高を一気に下げた。
反対車線に飛び出さぬように注意しながら、勢いに任せて下っていくと、芦ノ湖のほとりに出た。駅伝はもうすぐ終点。久留里ももうすぐチェックポイントに到達する。


象徴的な鳥居がお出迎え。地元の鳥井戸橋とはやっぱりスケールが違う。
これをくぐると駅伝はゴールを迎える。
ちゅうか…………、


狭っ!!!!!
久留里は県道に迷い込んだ訳ではない。ずーっとイチコクを走り続けている。そう、ここは国道1号線、イチコクである!!小田原市内では6車線区間だったイチコクが、遂にセンタラインのない1.5車線へと狭まった!!わずかであるが、これがイチコクの「最狭」区間である。


最狭区間にはしゃぎながら鳥居をくぐると、唐突にこんなん現れた!!
イチコクは古道を避けるようにカクンと曲がる。センタラインは復活したが、道幅は狭いまま。いわゆる「インチキ2車線」だ。これが街中だったら間違いなく古道は潰され、大型車2車線規格に拡幅されてしまったのかも知れない。


4 雲ノ中ノ峠

16:26 [地図を表示]
芦ノ湖で一旦降りたイチコクは、峠を越えるべく再び登りに転じる。急坂がしんどい。体力がほとんど残っていない状態で、やっと「道の駅 箱根峠」の看板が現れた。道の駅まで850m、ゴールは近い。こまめに給水しつつ徐行運転で坂を登る。交通量も激減し、イチコクとは思えない寂しさだ。


道の駅「箱根峠」に到着。峠はあと少しだが、パッタリ逝きそうなので30分休むことにした。
道の駅から眺める芦ノ湖。もうすぐ5時になるせいか、すでに静まりかえっている。まわりは霧なのか?それとも雲の中に居てるのか?とにかくまわりは真っ白で視界が開けない。
はて?何で左手に芦ノ湖が見えんねん?さっきまで右手に見えていた芦ノ湖が、何故か左手に見える。どうやら先程のヘアピンで180度向きが変わったようだ。

峠まであと少し!しかし、霧(雲?)はますます濃くなり、前が見えない!!麓で別れた国道1号「箱根新道」が箱根ICでイチコクと合流、共に峠を目指す。勾配は緩やかになり、フロントディレイラを(上り坂では)久し振りにミドルに移す。


よっしゃ!!峠や!!

視界の開けぬイチコクは道幅を拡げ、県境を越えた。そして、「最高地点」より48m低い地点でイチコクは正式な「峠」を越えた!!


17:00 [地図を表示]
霧に閉ざされた箱根峠。峠とは思えないそこは気温も低く、久留里の体力を更に奪う。「茶屋で蕎麦でも」と思っていたのだが、峠にあったのはコンストとガソスタ、そして準備中のラーメン屋さんだけだった。
箱根峠が峠らしくないのは、ここにいくつもの太い道路が交差しているからだろう。イチコクのほかに静岡r20、旧道らしき道、芦ノ湖スカイライン、そして先程合流した箱根新道だ。


箱根峠、制覇!!

5 おまけ、帰り道。

18:22 [地図を表示]
帰り道に迷い込んだ細い道。何でもない道かと思いきや、一方はものごっつい意味深な道だった。小雨ぱらつく鬱蒼とした林の中、この道はイチコクのヘアピンの途中にあったガソスタの脇から、センタラインの無い1.5車線で例の大鳥居まで結んでいた。ガソスタ付近のヘアピンはどうも不自然で、小田原方面から来た場合、直進がこの細い道なのだ。もしかして、旧国道なのだろうか?

ちなみに久留里愛用のYahoo!の地図では、この区間が2車線の国道を示す太いオレンジの線で示されているが、国土地理院の地図を見ると、この道はただの町道としてかかれている。しかし、国土地理院の地図もごくたまーにだが、あるべき道路が無かったり、逆にとっくに廃止になった道が現役同然の様にかかれていたりするので、どっちが本当かはまだ分からない。
もし、この道が本当にイチコクの旧道であり、今も国道指定を受けていたとなれば、この区間におにぎり(国道標識)が立っていてもおかしくはないはず。しかし、それを見たとしてもこの細い道を一桁国道、それも天下のイチコクだと信じる者は何人居てるのだろう??
(08.11.01 一部加筆修正)

帰りは「箱根旧道」こと神奈川r732を経由して帰った。イチコクも急な坂が多かったが、こちらはショートカットしている分、勾配が尋常でない。久留里のバイク(MTB)はディスクブレーキを装備しているが、雨天でも効くディスクブレーキがキーキーいって止まらない!!これには焦った。
また、箱根新道はr732に沿って走っているのだが、こちらの坂も尋常でなかった。箱根の山は、21世紀の今でも「天下の険」なのだ。

—国道1号線「箱根峠」—後編(終)
ひまわりデザイン研究所