茨城険道
218号線
#007
2007.05.04 走行
その3

順調に坂を登り詰め、久留里はいよいよ一本杉峠に到達する。
ここからは後半戦となるのだが………………。

6 交点

11:43 [地図を表示]
再び林の中に入り、ひたすら坂を登っていくと、やがて前方に広場が見えてきた。
間違いない。あそこが峠だ。


路面は広場の手前でアスファルト舗装に変わった。事前情報によると、次の舗装区間は白井の集落内だけとのことなので、どうやら峠付近のみ舗装されたものと考えられる。


「大塚真壁線」が大塚から真壁に入る瞬間。
未だに「真壁町」のままだが、こちらも八郷町同様、2005年10月1日に合併して桜川市となっている。八郷という地名は石岡市の地図の中にすっぽりと埋もれてしまったが、真壁町の方は旧町域の地区名に「真壁町」と冠する形で残っている。


そして、最後の一歩……いや一漕ぎを踏み入れる。

一本杉峠、到達。
そこにはこの峠の名の由来となった、一本の杉の木が植わっていた。

今回は峠の標高が低いせいか、いつもよりもあっけなく到達したような気ぃする。


県道を振り返って撮影。誰がどうみてもそこらの林道にしか見えない。アスファルトに残ったタイヤの跡を見る限り、四輪車の通行もある程度あるらしい。ただ、この険道に用があるのは、林業関係者を除けば我々のような険道ヲタくらいしかいない。


一本杉峠はr218の他に2本の林道と1本の登山道が交差している。林道は筑波稜線林道と丸山林道で、どちらも筑波山北方の尾根を通る舗装林道。登山道は、この峠と筑波山に挟まれたきのこ山へ通ずる山道である。こっちの登山道もおもろそうやな。
林道の方は相互に交通量がそれなりにあり、自転車(ロードバイク)の姿も見られた。

道標の一番上は「八郷町大塚」と「真壁町白井」の表示。これらはr218に対する案内であり、これが一番上にあるということは、例え県道が「険道」であっても林道よりもランクが上にあることを意味しているのだろう。 で、いつになったら「石岡市大塚」と「桜川市真壁町白井」に修正されるのだろうか?どうもこの峠は放置プレイ全開の模様である。


高台の休憩所にて。「一本杉峠」の由来となった大きな大きな杉の木。
ここに初めて道(≒r218の前身)が通される以前からここにあり、両町を行き交う人々を見守ってきたのだろう。樹齢は200年ほどだろうか?古く、大きく、立派な杉の木である。


久留里はこの休憩所にあるテーブルで昼食を摂ることにした。が、食事中に蜂が乱入してきたのでおにぎりを頬張りながら緊急避難。危ない危ない。

7 河床険道

12:11
5月の爽やかな風が峠をかすめる。今日は雲一つ無い快晴で日差しが強い。休憩所は蜂の出現で使用不可能になったため、そろそろ峠を下りることにする。

一本杉峠の南北を貫く筑波稜線林道と丸山林道。一本杉峠が舗装されているのは、これらの林道が舗装されているためである。路面の状態も良く、それに道幅が広い。何よりもゲートが無い!!


林道はこんなに立派である。さて、いい加減に現実を受け入れるとしよう。
久留里が次に向かう所は、このような有様である。

はい、どうみてもやる気ありませんね。
r218は茨城県に完全放置された模様です。林道のサイトで見た「ガレ場・崩壊あり」「廃道状態」の文字が頭の中をよぎる。
これは楽しい展開になりそうだ。うほっw


上の写真の左上部分のアップ。看板には「通行止め」ではなく「通行不能」と書いてある。この状態なら神奈川なら有刺鉄線付きのゲートで即封鎖なので、ただただ驚くばかり。
これは久留里に「お通りやす」と言っているようなものであり、勿論このまま突進する。


路肩には放置されたオフロードカー。果敢に挑んだものの、峠の手前で力尽きてしまったようである。乗っていた推定5歳のドライバーはいずこへ。


入口の放置っぷりから予想していた通り、路面は冗談抜きでエラいことになっていた。元々は前半と同じ砂利道だったのだろうが、雨の日に砂利が流されてしまい、ただの砂地となっている。
道路の真ん中には堂々と一筋の川が流れており……………、


まるで河床を走っているような気分である。
そのまま河口まで泳げということですか。ありがじゅしたー(=ω=.)。


河床ゾーンを突破し、路面は落ち着きを取り戻す………と思いきや、今度は進行方向右手から何処からか溢れ出た小川がちょろちょろと流れ、こっちにやって来る。


本来は網の下に設けられた溝を通る筈が、土に埋もれてしまって道路は水浸し。


晴れている日はまだしも、雨の日はエラいことになっている模様で、これだけの段差が生じてしまっている。
今回は写真を撮りながらの走行だったので押して通ったが、普段なら一気に飛び越えていた所だ。

皆さん、既に忘れているのかも知れないが、ここは茨城県道218号線であり、ダウンヒルレースのコースではない。


道路脇には一筋の沢が流れており、穏やかな癒しの時を与えてくれる。
あぁ、ここで森林浴をするのも中々オツなものでんなぁ。


こっちはそれどころちゃいますが。

これはもう、一般車はジムニーか自衛隊百里基地のジープでないと通行不可能である。
元来は路面の下の基礎となっていた部分だろうが、道路が川となることにより、路面が削れてこのようになってしまったものと考えられる。

ここで何枚か撮影していると、大音量の着信音が鳴り響いた。それは久留里が今手に持っているカメラ代わりの携帯電話である。こない山中でもSoftBank 3Gの電波が届くとは、余程標高が低い証拠なのか。(因みに峠付近では電波の強度は7段階で1だった)


さて、ゴツゴツ岩ゾーンをクリアした久留里は、比較的良くなった路面を軽快(?)に下る。すると、大きな水たまりが現れた。
路面に刻まれたタイヤの跡の中に、細いものも何本かあったので、久留里以外の山チャリストの通行も多いようだ。


路面は三度河床状態になった。今度は深く抉れており、ここにタイヤが入ってしまうとハンドルがとられてしまっておっかない。本格的なダウンヒル経験ゼロの久留里は、溝にハマらないように注意しながら、ゆっくりと下る。

それでもここは下り坂なのでスピードが出てしまう。銀龍号のブレーキはディスク式だが、パッドが摩耗しているので効きが悪い。上手く制動出来ないのはこれが原因でもある。茅ヶ崎に帰ったらさっさと交換しよう。


道は深く抉れたまま、ヘアピンカーブへ進入する。道全体がすり鉢状に削られているため、本来の路面の高さが分からんのうてしもている。


ヘアピンカーブを過ぎた後も抉れた溝はそのまま続いており、やがて水を蓄えるようになった。浅くなったのでそこにタイヤを入れてみると、意外と走りやすいことに気付く。
おっと危ない、谷底に落ちる所だった。やっぱりちゃんとした路面を走ることにしよう。


砂利が増えてきた。これが本来のr218の姿なのだろう。道路を横断する溝が再び現れた。どうやら一定間隔で設置されているようで、山側から流れた水を沢に逃がすのが本来の目的のようである。が、こちらも砂に埋もれており、本来の機能は失われている。

ここでも大きな段差が生じており、一気に飛び越えるのが望ましい。しかし、段差の先は急カーブであること、路面には大きな石がゴロゴロ転がっているため、久留里のような素人がやろうとすると、思わぬ所へ突っ込んでしまう。


さて、段差を飛び越えると目の前には左急カーブ。そして…………、


その先に、r218最大のハイライトが姿を現した!!!!!