茨城険道
218号線
#007
2007.05.04 走行
その1

0 はじめに

今回レポートする茨城県道218号大塚真壁線(以下、r218)は、茨城県石岡市(旧八郷町)と桜川市(旧真壁町)を結ぶ県道だ。全長は10kmほどであり、地図上は全通している県道なのだが、現在普通乗用車の通行は困難とされている。
そもそもこの険道の存在を知ったのは、とある林道データベースサイトでおもろそうな林道を探していた時の事で、昨年の夏の事である。そのデータベースサイトには、
道路状況:廃道状態 / 一部欠落有り、落石有り
路面状況:ハード[弱] / 悪路、ガレ場
と書かれている。

この2行で「絶対通りたない」と思う人は正常な人だと思うのだが、久留里は「ちょwwこれ何てトレイルコース?」とか「これ、険道が『通って下さい』言うてる!」とか「これ絶対楽しいに違いない」などと思ってしまった。険道依存症の症状が悪化の一途を辿っているようであり、発作を抑えるにはそこを走りに行かねばならない。
いくら県道が短いとはいえ、流石に茨城県だと茅ヶ崎からの日帰りは難しい。そこで、千葉県の実家に自転車を持ち帰り、そこから行くことにした。その方が近いからだ。

わざわざ実家にまで自転車を持ち込んだのだから、それなりの収穫は欲しいところ。
初めての茨城険道レポート。無事に完走出来るかな?

1 県道銀座

08:18 [地図を表示]
千葉県のど真ん中から始発列車に乗り、列車を乗り継ぐこと約2時間、久留里は常磐線の石岡駅に到着した。
さっそく利用客の注目を浴びながら、久留里は自転車の組み立て作業に取りかかる。流石に山ちゃり2年目となると、駅の真ん前でも抵抗無く作業が行える。
点検を終えていざ出発!!───と、その前に地図を用意せねば。事前に買い損ねたので。


石岡駅から主要地方道7号線経由でまずは旧八郷町へ。平成の大合併により、茨城県はやたらと「市」が増え、各市町村の面積も市を中心に大きくなった。今回の通過市町村は石岡市・桜川市・つくば市・土浦市のわずか4市だけであり、r218に限っては石岡市と桜川市しか通らない。
関東地方で特に合併が目立った茨城県。よっぽど栄えていることをアピールしたかったのだろうか。「市」の方が栄えているイメージがあるし。

r7を延々と走ること1時間、久留里は旧八郷町の中心部・柿岡に到達した。道中、写真を撮ったりちょっとしたハプニングがあったので予定よりも少し遅れての到達だ。
柿岡と言えば世界に数カ所しかない地磁気観測所のある場所。"鉄"は分かると思うが、常磐線が何故わざわざ交流で電化したのかと言うと、首都圏と同じ直流電源だと観測に支障を来すからであるという。常磐線はそんな特殊な事情があるため、最近までボロの旧型車が走っていた。


動けなくなるさかい、ハンドルバーで休憩するのは堪忍しておくれ→刺されたら痛そうなごっついアブ

話を戻そう。r7は途中でr64と合流した後、旧八郷町の市街地を300m走る。そして、この場所で分岐する。手前に古い青看がある意外は特にこれといった案内の無い交差点で、久留里も買ったばかりの地図帳で慎重に場所を確認した。
この交差点とその次の交差点の様子を写真右下に示す。この交差点はr7とr64の分岐点であるのと同時に、r42がクランク状に入り込んでいる。つまり、この交差点は3つの県道が交差しているのだ。


r218はr64から分岐する県道なので、ここで右折をする。

09:46 [地図を表示]
交差点を右折してr42・r64の重複区間に入るが、100m足らずで両県道はこの交差点で再び分岐する。直進はr42、r64は右折。一般に、県道とは数字の大きい方が格上であるものなのだが、r42はどうみてもそこらの町道にしか見えない。何もそないなとこ県道指定せんでもええやろ……。先ほどの交差点とは違い、こちらはr64側の方が広いのですぐに分かるだろう。ただ、もしr42を地図無しでトレースする場合、うっかり左折してしまいそうだ……。


おっと忘れてた。↑の交差点でこんなモノを見っけた。
こういうのを見ると何故か和んでしまう。地元のお人には失礼かも分からんが、この演出の良さが茨城県の良さだと思う。
ああ、茨城に住んでた爺ちゃんを思い出した。


2 長閑

--:-- [地図を表示]
r64に入ると、路面はセンタラインこそ無いものの2車線規格の快走路となる。やがてセンタラインも現れた。5月の爽やかな風を浴びながら田んぼの中を走るのはとても気持ちがよい。
で、田んぼの向こうにある山塊が八郷山地である。これから久留里が向かう一本杉峠は、この中に位置する。


r64は、分岐が現れるごとに小振りな青看が立てられており、集落単位での細かな案内を行っている。よう見ると青看の上部は筑波山の形となっており、光の当たり具合で紫や青色にキラキラと輝いている。
この小さな青看はr7の旧八郷町内でも見られ、とても親切なのだが、現在地は「小字」なので手持ちの地図で現在位置を確認する時は注意が必要だ。(因みに「村子」は石岡市村子ではなく、「石岡市宇治会(うじえ)字村子」である。)


2車線快走路のr64だが、時折狭い箇所もある。交通量がそこそこあるが、クルマに気をつけてさえいれば無問題。ただ、クルマ同士が鉢合わせたらエラいことになりそうだ。


丘を越え、久々の信号交差点を過ぎると、いよいよお目当ての"獲物"が姿を現した。2車線路からひょいと左側に分岐する、けったな道こそが、今回攻略するべきr218である。
分岐点の手前には親切に青看があるのだが─────、


あれ?
青看には行き先など書かれておらず、何故か「旧道」と書いてある。
いやいやいや、久留里はr64の旧道を走りにわざわざ茨城まで来たのではない。r218は何処や?


(≡ω≡.;;) <あ、あった……。
「旧道」と案内された先にはしっかりとr218のヘキサ(県道標識)が掲げられていた。律儀に「大塚真壁線」と路線名まで標示している。


3 はじまりの時間(とき)

10:10 [地図を表示]
石岡駅を出、写真を撮りながらのんびり走って約2時間。久留里はお目当てのr218の起点に到達した。
起点の場所は、ちょうど石岡市(旧八郷町)大塚字に入ったところ。r218はこの字から出ることなくこのまま市境である一本杉峠まで向かう。

ハナからやる気ゼロのr218。かつてはここが主要地方道のr64だったとは俄に信じがたい。
情けない1車線路は、ひょろひょろと次の集落を目指す。路面の右側には何かを埋め込んだ跡がる。ケーブルテレビかな?


500mほど走ると四つ辻が現れた。実はr64旧道とr218が分かれるのだが、どれがr218かさっぱり分からない。険道マニアならば地図無しで正解を見付けられるハズなのだが、まだまだ一般人レヴェル(←自称)の久留里はさっぱりだったので、地図の力を借りた。危うくr64旧道をトレースするとこやったわ…。


四つ辻を曲がると、r218は更に狭くなり、とうとう1車線から1.0車線へと狭まってしまった。
農作業車に注意しつつ、広大な畑をながめながらr218をひたすらトレースする。何だか昨年夏に走った中津川林道を思い出した。あの時は林道の起点まで、川上村のレタス畑の中を延々と走った。向こうから山が少しずつ〜少しずつ〜(←こなた口調)迫ってきた。あのときの景色をそのままスケールダウンすると、今いる場所になる。


r218石岡側の最終集落、山根に入る。平坦だったr218が登坂を始めた。何故か舗装が新しなった。
これは来る。これは来るでー。


予告キタ━━━━━!!!!!!!!!!
待ってました!!林に半ば同化しながらも、ちゃんと「この先通行不能と予告。「通行止め」ではなく「通行不能」。これは、つまり、「別に通っても構へんけど、自己責任で頼んます」という事であり、ここが神奈川県だったら、間違いなく「この先通行禁止、ゲートあり」と予告しているところだ。今回は真ん前にパトカーがとま……(以下省略)


(≡ω≡.)「これ完全にフラグ立ってるね………ここでイベント発動だよ!! 取り敢えず選択前は両方見られるようにセーブはこまめにね!! 石投げてるかい!?(激謎)」
(°Д°)「何の話だ」

舗装が怪しくなってきた所で分岐が現れた。イベント発動しますた。
ここは左折…………ではない。こちらは舗装してあるのでスルー。ここは直進が正解だ。わざわざオフロードタイヤを履いて来て正解。

ここで写真を撮っているとバモスが久留里を追い抜いた。乗っているのは家族のようである。ちゅうコトは、このバモス、カーナビに釣られたな。くっくっく。


うほwwこれは良いダブルトラック。路面はダートだがちゃんとクルマが通れるようになっているところが車道険道らしい。これは楽しいことになりそうだ。


序盤は道路脇から素晴らしい景色が眺められる。八郷山地の山々はどれも筑波山(877m)よりも低いのだが、麓の標高が低いので意外と迫力がある。
今の標高はだいたい70〜80mくらいなので、約450mの標高差を6kmの距離で登ることになる。



ダート区間となり、良いスタートを切ったr218。
よっしゃ、気合い入れて行くでぇ!!