神奈川 険 道 727号線
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#006
2007.03.10 走行
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はじめに
山北町は神奈川県西部に位置する、山深い町である。R246が町の東西を突っ切っており、その旧道もr76として現役で使われている。更に遙か上空には東名道とその新道が併走しており、山北町を乗り物で通過する人はとても多い。
そんな山北町の中にr76にとても関係の深そうな道を見付けた。その道とは、神奈川県道727号「川西線」である。地図を見ると、明らかにどうでもよさそうな場所を通っており、普通ならばまず県道指定を受けることはあまり無い。なぜこの道が県道指定を受けたか?それはr727の起点と終点がr76上にあることを考えれば、自ずと答えが導き出される。
そんなr727を秦野峠の帰りに走ってみたので、ここで簡単にレポートしよう。
1 接点
16:37
[地図を表示]
丹沢湖からr76に入り、坂を下り続け、ようやく清水橋に到達した。ここは犬越路の時もこの場所で1枚写真を撮っているが、やはり線形が不自然である。
説明するまでもなく、進行方向右手がr76であり、直進が今回ご紹介するr727である。橋の「後付け感」で判断すると、r727はr76の旧道でない可能性の方が低い。この時、清水橋の竣工年が確認出来ればr727に転換した時期が推測出来るのだが、それを忘れてしまった。まぁいいや。
入っていきなりの通行規制予告。r76の旧R246区間よりも条件が厳しい(→こちら)のだが、r76と違うてゲートは無い。つまり「通行規制中に通ってもかめへんけど、何があってもワイは知らんで。」というコトか。
同し場所に道中たった2カ所しかないヘキサが立っているのだが、犬越路レポでも触れた通り、ヘキサがそっぽ向いているのでr727上では路線番号が確認出来ない。
入口(終点)付近まで2車線幅をキープしていたr727も、100m程走ると本性をあらわす。ご覧の通り、道幅は1.0〜1.2車線ととても狭く、前から後ろからクルマがやって来るとめがっさヒヤヒヤする。自転車乗ってる久留里がそう思うのだから、クルマに乗ってる人たちはもっとヒヤヒヤしているに違いない。
消えかかってはいるが、路面に書いてあるのは「30」の数字。結局、最後まで30km/h規制であり、r727もとい旧r76のトンデモぶりが垣間見える。
酒匂川を挟んだ向かいには、R246山北バイパスが併走する。その上空、山を貫いく赤い2本の彗星橋が東名道。いつも思うのだが、よくぞあない高い所に道を造ったもんだ。
「特に何がある訳でもない道やろな」と思いながらひたすら走っていると、思わぬ物件に遭遇してもうた。洞門である。そない古いものでもないのだが、特にこれといった特徴の無いr727の良いアクセントとなっている。
竣工は1981年。2007年3月現在で26年モノであり、そない古いという訳でもなければ、新しいという訳でもない。
銘板には「防水落石防護洞門」と書かれているのだが、真上が東名道なのでここが漫画の世界ならばクルマが降ってくる可能性も否定出来ない。ハイハイ、いっこもネタになりませんね (;; ^ω^)
意外と立派な扁額。「湯觸」と書いて「ゆぶれ」と読む。
「觸」が「触」の旧字体であることが分からなかった久留里は現地で読み方がさっぱし分からへんねかった。そろそろ画面2つ付いててペン付こうてプレイする、最近流行りの「脳トレ」でもやろうかな?
東名道の高架橋。下から見ると吃驚する程高い。犬越路の時と同じく、ここでも
(°Д°)ポカーン
としてしまった。
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クルマはあまり通らないので沿線は静かなことは静かだが、酒匂川の対岸にR246があるのでクルマの走行音がこっちにまで届く。写真はJR谷峨駅方面を撮ったもので、マウスカーソルを載せると、R246とその旧道のr76、r76から分岐するr728が仲良く併走しているのが分かる。
r728は所謂「停車場線」の類だが、もしかしたら国道指定を受けていた時期もあったのかも知れない。
↑の場所から少し移動すると、思わぬモノを見付けてしまった。
それは──────、
これ!!
コンクリート造りの結構古い橋だ。扁額らしきモノがあり、この橋の名称が「湯觸橋」であることが分かった。
竣工年は確認出来なかったが、おそらく1950〜1960年代前半の代物だと思われる。幅は狭いがとても結構しっかりと造られており、廃道にでもならない限りこの橋は残っていそうだ。
橋を渡ったすぐの所に東京電力嵐発電所がある。道路が通行止めになりそうな名称だが、この「嵐」は川西地区にある小字のひとつで、これが発電所の名前になっている。嵐の集落へは、発電所の200mほど先で分岐している町道を上った先にある。
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嵐集落への分岐点を過ぎてカーブを1つ曲がると、変わった橋を見付けた。吊り橋の一種のようだが、支柱がこちら川にしかない。「谷峨駅→」という案内板があるので、嵐集落に住んでいる人が谷峨駅に行くために利用しているのだろう。
因みにこの橋、「600kgの重量物は通れず、かつ20人以上は同時に渡れない」という注意書きが貼られてある。定員を算出する時、人間の体重を60kgと仮定して計算すると聞いたのだが、これではこの橋は10人でアウトとなってしまう。
中の人は一体何を基準に計算したのだろうか?あ、集中荷重と等分布荷重の違いか?
橋を通過すると、r727が突然2車線になった。そない言えば、r727の起点(このレポの終点)は2車線だった様な気ぃする。r727がr76だった頃、少しでも2車線化しようという動きがあったようだ。
前言撤回。やっぱりr727は県道ではなく険道である。険道に2車線は似合わない。
せやけど「ただ狭いだけ」ってのも何か、ねぇ……。
再びもとの幅に戻ったr727は、カーブを1つ曲がるとまた2車線になり、終点(r727の起点)が見えてきた。記憶の通り、r727の入口は2車線だったが、2車線は2車線でもこれはインチキ2車線という、狭い道に無理矢理センタラインを入れただけの道である。
現代のクルマは省エネ省エネ言いながら昔よりもデカいので、この幅でははみ出してしまう事もある。
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r727起点付近の様子。画面手前を通るのはr76であり、かつてのR246である。線形をよく見ると、画面手前からr727に入る道が元々のルートであったようで「もしかしたらr727はかつてのR246??」とも思ったが、これが実は当たっているかどうかはまだ分からない。
もしr727がR246でもあったとすると、清水橋から現在のR246に戻るルートが何処かに無ければならない。
r76が旧R246であったという証拠。「建設省」という言葉の響きに違和感をあまり感じない久留里は1983年生まれ。
本日の行程を終えた久留里は、r727からr76に入り、鞠子橋交差点を目指す。と言うても、もう目の前に交差点はある。進行方向左手には旧道の跡が残っていた。東名道下り線の新線を建設する際に道路を付け替えたようで、旧道は割と華奢な橋脚で塞がれている。
特にこれといった特徴の無かったr727だが、ここがかつてのr76であり、もしかしたらR246だったかも知れないという可能性まで浮上した。
機会があれば、この道についてもう少し詳しく調べて、その上でもう一度調査してみようかと思う。
鞠子橋の長い信号を待ち、いよいよ帰途につく久留里。バイパスを自転車で通るのはおっかないので、r76経由で帰りましたとさ。目出度し目出度し。
完
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