神奈川
険 道
710号線
#005
2007.03.10 走行
その2

r710は4つの区間に分けることが出来る。
前回の籠場を出て小田急のガードをくぐるまでの「どうでも良さそうな区間」が第1区間
これから坂を上り、松田側の車道併用区間の終点までが第2区間
秦野峠林道とそれに沿って迷走するワケワカラン区間が第3区間
そして、山北町に入り、丹沢湖の湖畔を通って隧道を抜け、r76に合流するまでの区間が第4区間だ。

久留里がこれから走るのは第2区間。これはもう、犬越路以来の「キターーーー!!」が待っていそうな予感だ。おし、気合いで登ったるで!!


3 登れ、登れ、どんどん登れ

10:19 [地図を表示]
さて、雨天時通行規制区間に突入したr710は、上り坂のまま、しかし勾配を緩めてのんびりと登る。
道幅はご覧の通りの2車線で、路肩も歩行者が歩けるだけのスペースがあり、どっかの観光地の国道も見習って貰いたいものである。


とても秦野峠付近でひねくれるとは思えない、穏やかな表情を見せるr710。
しかし、そう甘くはなかった。

あはははははは……
あない遠くに、しかも久留里の目線のずっと上を通る道筋。

ままままままま、ま、まさか、あそこまで登れとわいに言うんか?県道710号線よ。


一方、県道の方はまだ比較的緩い勾配でのんびり上り続けている。上の写真の地点まではそう遠くはないハズであり、このままではあそこまで標高を稼ぐことが出来ない。
このパターン、「来る」わ………。あの向こうのカーブの先は……………、


そうくると思ったわ。山岳県道でのお約束のパターンだが、やはりカーブの先で突然勾配を上げよった。しかもS字に曲がっている。
予めギヤをローに入れておいたので失速はしなかったが、もし止まってしまったら最後。坂道発進を強いられるのだ。クルマの坂道発進は難しいと聞くが、自転車の坂道発進もそれなりにきつい。


急勾配を上り詰め、3枚上の写真の「↓」の地点まで辿り着いた。r710が山肌に沿ってぐねぐね曲がっているだけでなく、麓(寄入口交差点)からだいぶ標高を稼いできたことがよく分かる。
画面中央左よりに見えるのは、あの桜並木のあった住宅団地だ。


勾配は再び緩くなった。写真をよく見ると確かに上り坂だが、突然緩なったので平地に出たような錯覚を覚える。


ふと振り返ってみる。ちょうど2枚上の写真の場所から、ちょっと下がった地点から撮影している。
そこには勾配標識が設けられており、いきなり11%の坂道を登らされたことを実感する。この程度の勾配でヒーコラ言っているようでは、おそらく秦野峠は越えられへんやろ。己を一喝し、先へ進む。


r710は寄地内の各集落と松田町の市街地を結ぶ唯一の道なので、交通量はそれなりに多い。GWや夏休みのアウトドアシーズンは特に交通量が増えることだろう。
そして、写真のタイヤ痕を見る限り、真夜中もクルマの往来が激しいようである。某マンガの読み過ぎやろ>夜中に走り回っている団体さんたち


途中、鉄砲と猟犬の鳴き声にビックリしたが、何事もなく1つのチェックポイントに辿り着いた。ここの分岐を右折(東)に曲がると、ゴルフ場だけでなく寄字萱沼(かやぬま)の集落に行けるようである。
r710は峠まで上りっぱなしだと思っていたのだが、どうやらこの地点がr710のひとつのピークとなっており、ここの先は下り坂となるようだ。


4 使命

10:50 [地図を表示]
長い休憩を挟み、今度はカラダを下りモードに切り替える。この日の為に、年末に自転車屋の店長から教わった「リーン・イン」というテクニックを早速実践してみる。向こうから来る2人のローディが舗装路をオフロードタイヤで疾走する1台のMTBを見て唖然としている……ような気ぃした。


しばらく坂を下っていると、r710で初めての旧道遺構を発見。さっそく近づいてみる。


こちらがかつての旧道跡。崖の外側に道を移したのは、単なる落石回避だけではなく、拡幅が困難だったからだろう。旧道はほぼ直角にカーブを描いており、隣に1車線分の桟道を設ける余裕など殆ど無い。


ほいで、こちらが付け替えられた橋。立山橋という。見るからに平成生まれの橋であり、まだピカピカなところを見ると、前後の拡幅工事自体が最近一斉に行われたようだ。


さらに坂を下っていくと、何やら不思議なオブジェを発見。一体なんなんやろ?


右に左に車体を傾け、ガンガン下って下って下ってようやっと集落に到達。久々にヘキサ(県道標識)を見つけたので記念撮影♪
ここは田代向(たしろむかい?)集落だ。路面は歩道付きの堂々とした2車線で、非常に走りやすい。


寄に入って2番目の集落、田代向。県道は集落の東端を南北に通っている。
ご覧の通りまわりは山に囲まれており、ここでの生活はさぞかし大変なことだろう。r710はこのような集落を結ぶたった1本の貴重な道で、その役割は大きい。ところが、先述の通り場所が場所だけに、雨が降ると道がゲートで閉ざされてしまう悲運な県道なのである。まぁ、山岳部はどこ言っても雨に弱いのですが。


11:07 [地図を表示]
集落内の道を通れば、坂を上ることなくショートカットが出来そうだが、そうは行かない。県道は各集落を結ぶために道幅を狭め、再び登坂を開始する。集落の中を突っ切るので、道幅もこれが精一杯だ。


「集落内は隘路も見られる」
はじめはいちいちキターを連発していた久留里だが、県道が集落内で狭なることはよくあることだ。たまに常識外れな県道もあったりはするが。


坂を上り終えて、寄地区の中心部へ。ここには学校と町役場の支所、そしてこない立派な木が立っている。さっきから思っていたのだが、犬越路の途中で見た箒杉(ほうきすぎ)を思い出す。


2つめのピークを越え、また急な坂を下る。途中に中山集落へ至る道が分岐し、坂を下り終えた所で「宇津茂」集落に出る。寄は松田町で一番面積の大きい地区なので、「字」ごとに白看が立っているのだが、生憎何て読むのかは分からない。


5 次のステージへ

11:26 [地図を表示]
一日数本の路線バスもここが終点であり、規模の大きい集落も宇津茂集落でお仕舞い。ここから再び寂しい一本道に戻ってしまう。進行方向左手(西側)には川が流れており、その名を中津川と言う。なんや何処かできいたことある名前やな。

そろそろ「例のモノ」を探さねばならない。そう、r710のホントウの姿をだ。このレポートのあちこちに貼ってある「地図を表示」をクリックすると、例のMapionの地図が表示される。そのMapionの地図に本来の道筋とは違う、輪郭の無い黄色い線だけが山の中を彷徨っており、この意味不明な道筋こそがトチ狂ってしまったr710である


1kmほどの長いストレート区間を抜けると、いよいよ登坂開始………と言いたい所だが、まだまだ坂は緩い。前半の急勾配がまるで嘘のようだ。


登山地図によると、真のr710は「廃道状態」となっており、アクセス路も判別しない状態となっているそうだ。ネットで登山関連のサイトも探してみたのだが、中々ヒットしない。
得られた情報はただ一つ、「廃道状態となっている」の一言だけであり、「ここからアクセス可能」という情報は一切得られなかった。

調べても出てこないのであれば、自分で探し出すしかない。
感度の悪いが、自分の内臓アンテナを最大出力にし、進行方向左手にあろうアクセス路を探す。

[地図を表示]
そして、何か「臭う」広場を見つけた。左上の[地図を表示]を選ぶと、写真の場所が地図で表示される。おそらくこの場所だと思われる。マウスカーソルを画像の乗してみると、「県道」の道筋が表示される。
ここが真のr710への入口と睨み、自転車を路面に転がして(久留里のバイクにスタンドは付いていない)周辺を散策してみた。しかし、入口とおぼしき道は見つからず、あったのは謎のレクリエーション施設の入口だけだった。
それにしても、奥のサンバー(軽バン)の廃車体、どないしてガードレールの外側にほってんねやろ...??

ガードレールを跨いで、バイクごと藪に突っ込んでみようと思ったのだが、レクリエーション施設(?)の土地に入らなければならないため、進入は断念した。


さて、行けぬのならば本来の車道をこのまま突き進むしかない。今回は真のr710を走破するのが目的だったが、叶えられそうもないので第二の目的の達成を目指すことにした。その第二の目的とは、秦野峠林道を通って「林道の」秦野峠を目指すことだ。
手元の地図(パソコンから印刷したもの)を見ると、真のr710とおぼしき道の分岐・合流点がところどころに描かれている。そう、林道を上りながら、その分岐・合流地点を確認し、次回の探索に活かしたいのだ。


そして、遂にr710「車道併用区間」の末端部に到達した。ここから先は「秦野峠林道」と名を変えて、峠を目指す。Mapion上では、この先も黄色い線で描かれている。
「林道入口=ゲート封鎖」がお決まりの神奈川県だが、秦野峠林道の入口はご覧の通り解放されている。ゲートすら無い。しかし、1.0車線の隘路に加え、道そのものが鬱蒼とした林の中にあり、今までの県道のイメージはもはや見いだせない。


真のr710のアクセス路は見つけられなかったのは残念だが、
「カモーン山(・Д・)山」
と挑発するかの様に入口を開けている秦野峠林道に挑む決心は、すでに付いていた。

次のステージ、秦野峠林道にて真のr710は見つけることが出来るのか?!