熱海駅に到着した久留里は、市街地で迷子になりつつもようやっと最初のポイント・観魚洞隧道を通過することが出来た。次なる旧隧道は網代隧道だが、その間にも旧道がたくさんあるのでここに紹介しよう。

4.昭和の洞門とマンション旧道

2006.11.24 08:55 [地図を表示] 曽我浦隧道脇の微妙な旧道を抜け、現道に合流して坂を登る。坂を登ると、上下線が分かれ、下田方面(上り線)は曽我浦大橋を、小田原方面(下り線)は洞門をくぐる。

曽我浦大橋が出来る前は、R135はクネクネ1車線のトンデモ酷道で、車体幅の小さかった当時のクルマでも通行に難儀したに違いない。橋そのものは1980年代のシロモノで、つい20年前は行ったもん勝ちのバトルロワイヤルが展開されていたに違いない。コワス。
写真は振り返って撮影したもの。某ホテルが整備したレンガ歩道がまだまだ続いている。

ローズガーデンを過ぎ、ようやく某ホテルのレンガ歩道が途切れた。自転車は本来車道を走るものだが、クルマがあまりにも多いので歩道を走っていた。ここからは車道の路側帯を走ることになるが、R135は意外と道幅が狭く、走るのがえらいしんどい。
話は変わるが、R135には写真のようなプチ旧道も至る所で見られる。

走ってきた道を振り返る。画面中央は熱海城。その真下に錦ヶ浦隧道があり、画面右手に観魚洞隧道へ至る旧道がある。扇崎の真下には何やら水路用隧道らしき穴が…?!行けるかな?

……やっぱり多いようだ。採れ放題さかいな、ここ。
完走したら是非地元の寿司を食べたい。

崖っぷちを大型車にビクビクしながら走っていると、道は再び二手に分かれる。下田方面(上り線)は桟道である曽我浦橋を通る。一方、下り線はお目当ての洞門を通る。
見ての通り、下り線が旧道であるが、ここでも通行出来ず。残念。

洞門のアップ。名を曽我浦片隧道という。いつ頃出来たかは不明だが、イチコクの函嶺洞門と同世代であることは確かだ。

09:08 [地図を表示] 曽我浦橋(&曽我浦方洞門)を過ぎると、赤根トンネルが現れる。「トンネル」と書いてあることから、錦ヶ浦&曽我浦隧道よりも比較的新しいことが分かる。
お目当ての旧道は画面左にある。

やっぱり旧道は狭いが、観魚洞隧道や曽我浦隧道の旧道よりも幅は広く、普通車同士ならすれ違いも何とか出来たのであろう。
この旧道が通行可能だということは、隧道手前のマンションの案内板で確認済みなので、遠慮無く進入。

1.5車線の旧道は海岸ギリギリの所を通る。見晴らしは良好。そのまま坂を下り、案内板にあったマンションのそばを通過すると、道幅は2車線に拡がった。マンションの隣にはホテルもあるからだろう。画面左は赤根トンネルの南口。旧道はマンションの入り口までは南側からも進入可能だ。

赤根トンネルを抜け、カーブを曲がるとこんな標識を発見。「いたわりゾーン」という標識は初めてみた。神奈川県にはこの標識は無いので、おそらく静岡県限定の標識だろう。

「いたわりゾーン」はこの分岐点の先で終了。右手が旧道だったりするのだが、久留里はうっかり道を直進してしまった。やけに道幅が広いなぁ、と思ったら、直進はバイパスだったのだ。orz

坂を一気に下り、うっかりスルーしてしまった旧道と合流すると、R135は海岸沿いを走る。この雰囲気、いつも走っている江ノ島辺りを連想させる。そう言えば地元を走る国道はR134。国道番号は1番違いだ。そして、どちらも海岸沿いを走るという共通点がある。

09:22 [地図を表示] 旧道の分岐を予告する青看を確認し、それらしき分岐点を見つけた。
その分岐点の手前には何やら石灯籠らしきモノがあった。R135はただの観光国道ではない。昔からの街道筋でもあったようだ。

脇にある説明板では、この石灯籠について色々と書かれている。説明板の下にはもう一つ灯籠があることを示しているようだが、久留里が気になったのは、旧道と明記してあることの方が大きかった。ここの分岐点がR135の旧道と“確定”出来たので、いざ進入。

現在はバリバリの生活市道となっているが、これがR135の下多賀地区の旧道区間である。
道幅は今では考えられぬほど狭いが、クルマにビクビクしないで済むのでのんびり走れる。ただ、住宅地であるのでバスが通っているため、のんびりし過ぎないように注意しませう。

途中、山伏峠へ至る静岡県道80号線の交差点を通過し、写真の交差点までは県道扱いとなる。主要地方道にしては狭いが、神奈川県道80号線(ヤビツ峠)と比べたら格段に走りやすい。
長〜い信号待ちを終え、2段階右折で現道へ復帰する。

現道へと戻ったのも束の間、すぐに旧道が分岐する。右手に分岐するのは結構だが、自転車は2段階右折になるので曲がるのが大変。こちらは信号が無いため、クルマが居なくなったのを確認して一気にわたる。ビンディングシューズが中々入らなくてちぃと焦った。

R135の旧道区間。現在はただの市道(網代駅から先は県道107号線)だが、それなりに旧国道の雰囲気がある。この界隈は温泉街なのだが、平日の朝のせいか、ちっとも賑わっていない。

ゆ、湯気出てる!!
のんびりと旧国道を走っていると、蓋をしてある側溝が妙にあたたかいことに気づいた。
この硫黄の臭い、まさしく温泉である。
今は静かだが、明日の夕方にはこの界隈も湯治客で賑わうに違いない。

そして、遂に第2チェックポイントである網代駅に到着。地方の小駅だが、伊東線は全駅みどりの窓口設置済みで、一部の特急は網代にも停車する。
ちょっとここで休むとしよう。


しかしここで問題が発生。前日に作っておいたスケジュールによると、網代駅には8時30分頃に到着する予定だった。しかし現在の時刻は9時40分。撮影も考え、時間は充分にとったつもりだが、1時間以上も予定が遅れるのは今回が初めてだ。

おそらく原因は、熱海駅の出発が40分遅れたこと。そして、アップダウンが多く、意外と遅いペースで走っていることが原因だろう。

しゃあない。焦ると碌なコトがないので、行けるとこまで行って、もうあかんと思ったら、途中の駅から輪行して帰れば良い。

空は晴れてきたが、雲行きの怪しくなってきた今回のツーリング。
次回はあの隧道この隧道を拝みに行きまっせ。

—IZU 隧道&旧道巡り—その2
ひまわりデザイン研究所