神奈川
険 道
76号線
#001
2006.04.30〜05.01 走行
その5

r76(の南側)は遂に車道限界点に達した。厳密に言えばもちっと行った先が限界点であるが、それは改めてレポートしたいと思う。

迂回路の犬越路林道に入った久留里。林道初体験で見るもの聞くもの感じるもの全てが新鮮!!落石にびびり、倒木に腰を抜かし、ヒーコラヒーコラ言いながら坂を登ると、遂にメインディッシュが見えた!!

11 食前のワイン

06.04.30 12:20 [地図を表示]
隧道は近い……と思ったら、何と向こうの山肌にメインディッシュが待ちかまえているではないか!!


メインディッシュの前にワインを一口。
と言っても運転中なので、本日のワインは道の駅山北で買ったアクエリアス

では、乾杯。

目標を捕捉したのはええが、登りはまだまだまだまだ続く。ただ、変化が現れた。
ヘアピンのスパンが短くなり、勾配はより一層きっつなる。電車だったら絶対登られへんわな。こちらもより一層ヒーコラ言いながら登る。
エンジン最大出力!!でも最高速度6km/h!!ペダルが妙に軽くて足がしんどい。
改めて思った。これがマウンテンバイクの威力か


最後のヘアピン。ここが当林道の最急勾配区間で、三次元カーブで180度転換している。一帯何‰あるのだろう?


上と同じ場所で向かって右手を見る。
石垣はしっかり造られているように見えるが……


今崩れても不思議ではない。
尚、林道は標高を上げるにつれ段々と荒廃度を増している。


そして、ヘアピンを抜ければ隧道!!
……………と思いきや、「まだだ」と言わんばかりにS字カーブが現れた。しかも最後のヘアピンとおんなし勾配で。喧嘩の売り方も平地のヘボ県道とは全く違う。

そんなS字カーブをクリアする。すると………。

よっしゃ!!

いや、まだまだだ。焦らしているのは久留里ではない。隧道の方だ。


最後に橋が現れる。名は富士見橋という。
この写真は橋の上から撮ったもの。晴れたり曇ったりの天気で、今日は富士は見えない。残念。
画面下にあるのは治山ダム。雪解け水用の水路なのだろう。地図に沢は描かれていなかった。


さぁ、皆さんお待たせいたしました。(←いまさっき来たとこやがな

これは凄いです。めっちゃ凄いです。
ハッキリ言って場違いです。
誰が掘ったんでしょうか?こんな隧道を。

それでは………

せーの



キタ━━(°∀°)━━━!!!!

12 豪華すぎるメインディッシュ

06.04.30 12:34 [地図を表示]
何ということでしょう!(某リフォーム番組風に)
画面右に置いてあるのは久留里の自転車。はっきり言おう。デカい!!
1車線の林道に対し、隧道は2車線分あり、ちょっと大きいクルマでも離合が可能なサイズである。しかもこれまたエライ立派なこと
隧道フリークから見れば興味の対象外となろう「最近のトンネル」だが、場所が場所である。この隧道はインパクト大!!

ちなみにキターは本当に叫んだ。叫んでしもた。つい。
翌日、神奈川新聞には「犬越路林道で奇妙な雄叫びを確認」と第一面で載っていたらしい。大嘘


【犬越路(いぬごえじ)隧道】
竣工年不明、全長950m、幅不明、標高890m

パッと見、平成生まれの隧道だと思った。アーチの部分は若干崩れており、そこには天道虫がウジャウジャ居てた。
帰宅後、ネットで竣工年を調べてみた。結論は出なかったが、あるサイトで少なくとも1981年には竣工していたことが分かった。久留里(1983年生まれ)よりも年上である。


扁額のアップ。

良く見ると、1970年代に掘られた神尾田隧道と焼大隧道とデザインが似ている。犬越路隧道も同じ時期に掘られたのだろうか?


坑口の右手には開通記念碑が立っている。
近づいて観察したいのだが、ご覧の通り豪快に崩壊しており、接近不可能。
落石の中には、トンネル坑口から崩れたと思われるコンクリの破片も混じっていた。大丈夫か?


隧道を背にして撮影。
隧道の直前にこの富士見橋が架けられており、隧道の直前で勾配は終わる。

いまさっきこの橋の上で久留里がキターと叫びながら橋を渡ったことは、読者と久留里との秘密やで。


坑口左手の展望台から犬越路林道を撮る。
久留里が前のページでキターと叫んだのは、ここだ。翌日、神奈川新聞の三面に「キターという奇妙な雄叫びが西丹沢で聞こえた」という内容の記事が書かれたという。大嘘ですけど。


坑口左手にある、富士見展望台。天気が天気なので富士山は見えない。
ここで人と会うた。実は隧道を撮っていた時、隧道の向こうに人影を確認していた。久留里はもしものことを考えて少し警戒していたのだが、隧道から出てきたのはハイキング姿のおじさんだった。おじさんはハイキングと山菜採りに来たらしい。

おじさんと犬越路について色々なお話をした。お話をしていると、突然携帯の着信音鳴りだした。久留里ではない(この時オフラインモードにしていた)。
おじさんはおもむろにバッグから携帯を取り出し、電話に出た。どうやらauはこんな山奥まで使えるらしい。ちなみに久留里のvodafoneは、とっくに圏外である。


隧道と桜。
隧道付近は桜が満開で、所々に桜が植えてあった。「何で?」って思うような場所からも淡いピンク色の花を咲かしている。いっちゃんはじめは吃驚したけれど、明日から5月だというんにこないな光景を見ていると、改めて峠に来たんだな、って感じる。



06.04.30 13:15

長い休憩が終わり、出発の準備に取り掛かる。空のペットボトルに富士見展望台の湧き水を入れ、バッグを背負い、手袋を嵌める。そしてヘルメットにまたがり、出発、進行!!

Wikipediaによると、犬越路隧道は"不気味なトンネル"と書いてあり、実際「不気味なトンネルだ」と紹介している山ちゃりサイトも多い。しかし、山北側のでっかい坑口を見ても、久留里は特に恐怖感は感じなかった。久留里は「出そうな所(=真っ暗な隧道)」は苦手なのだが。

富士見展望台に怪しげな機械設備があるので、峠まで電気は通っている。隧道にも電気が通っており照明も付いてはいるが、現在は停電中だ。ここが通行止めになる以前は照明が24時間点灯しており、夜、真っ暗な林道の向こうに煌々と照らす灯りが幻想的だったらしい。
その後、ミレニアムを迎えた林道は閉鎖され、隧道は海抜高度890mの山中に閉じこめられてしまったが、それでもしばらくは灯りがついていたらしい。やがて、その灯りも消され、今は真っ暗に。
路面はコンクリ打ちで、約50mおきに継ぎ目があってボコッといくが、非常に走りやすい。真っ暗だが、実際走っても恐怖感は意外と無い。むしろ良い意味でドキドキしている。
隧道は一気に走りたいので、内部の様子は余所さんのサイトでご覧下され。

5分くらい走ると、点のように見えていた出口が見えてきた。余所さんのサイトでもみた景色と同しだ。
トンネルを抜けると、そこはどんな景色なのだろう?


なお、隧道の途中に市町境があり、ここからは相模原市となる。先月まで津久井町だったが、2006年3月に相模原市に吸収合併されて「相模原市津久井地域行政区」となった。相模原市は更に政令指定都市化を目指しており、5年後の地図には「相模原市津久井区」と書かれているのかも知れない。
今回のレポートでは「津久井行政区」と呼ぶことにしよう。

上の写真のアップ。隧道を出るといきなり右カーブを指示される。地図を見れば分かるが、隧道は変な方角で貫通しており、北側の取付が中途半端である。
「取り敢えず山北から掘ってみたら、方角間違えました」という感じ。
この隧道は広くて長いので、クルマだったらついつい飛ばしてしまう。もっと高い所へ行きたい人は、アクセルペダルをこのまま踏み続けてみよう。確実に雲よりも高い世界へ逝けます。


どうでもええが、右折を指示しておいてこれより先通行止っちゅうのは如何なものか。

13時20分、犬越路隧道突破!!
隧道を抜け、津久井側の坑口を見てみた。こちらも綺麗な坑口なのだろう。

だが、しかし……………………、

うわぁ………出そう
こら確かに不気味だわな。
Wikipediaや余所さんのサイトで「不気味だ」と書いてあったのは、本当だった。

(((( ; ° д° )))ガクガクブルブル


津久井側坑口からみて右手を写す。
何処かへ通じる林道だと思うが、地図上では途中で途切れており、おそらく廃道だろう。
帰宅後に調べてみると、この卦体な道はあのr76からのエスケープルートだということが判った。なお、r76は登山道となって犬越路という名の峠を越えている。


同じく左手。2つ上の写真で指示している通り、こちらが本線だ。
犬越路林道はこの先に見えるゲートで終点を迎え、ゲートから先は狂犬神ノ川(かんのがわ)林道となる。


ファーストインパクトはだんないやろか?
いよいよ第二ステージの始まりです。

またゲートキタ━━!!
犬越路林道を走破し、ここで記念撮影。富士見展望台で会うたおじさんの話によると、おじさんは2台の自転車(久留里含まず)と管理者のクルマに遭うたそうだ。自転車もクルマも隧道津久井側出口でUターンして帰ったそうだ。で、北側は相当荒れていると聞いた。この時点で久留里は「荒れている=ごく普通のダート区間」と認識していた。まさか、まさか…な…………………。


警告Foooo!!
ゲートの真ん中にはこのような警告板が貼られていた。
噂によると、神ノ川林道は山チャリストも恐れる恐怖の林道らしい。多分。
狂犬相手に無防備で立ち向かう方が阿保なのだろう。多分。

板をよく見ると、連絡先が「神奈川県県北地域県政総合センター」という長くて覚えにくい名称に変わっており、電話の市外局番も3桁(042)である。すくなくとも合併前後に神ノ川林道への出入りがあったようだ。
ちなみに以前の名称は「津久井地域県政センター」であり、旧津久井町の市外局番は4桁(042x)である。


犬越路を無事突破した久留里。だが、安心したのも束の間、次の試練が待ち受けていた。
山ちゃり初デビューの久留里。いきなりの試練を乗り越えられるのか?!
(つづく)