神奈川
険 道
76号線
#001
2006.04.30〜05.01 走行
その2

R246狭隘区間からスタートしたr76は、ダイナミックな線形を描きながらR246旧道上をトレースする。途中、気になる分岐が見られたが、久留里の予感は当たったようだ。
この先、r76は2車線を維持しながら丹沢湖を目指す。

果たして、r76はどのような形で久留里に挑戦状を叩き付けてくれるのだろうか?

3 事実

06.04.30 8:44 [地図を表示]
清水橋交差点を右折すると、r76は単独区間に入る。ここから山北側不通区間まで、ひたすら山を登る……と地図には書いてある。


──────何か気ぃなる交差点。
見て吃驚!!やっぱこいつ旧道や!!

右の写真は振り返って撮影したもの。道の取り付けが不自然で、頭上には右折を指示する標識が立っている。入ってすぐの所に何故かr76の方を向いているヘキサ(県道標識)が立っており、この怪しい道は、先程鞠子橋交差点からすぐの所で分岐したr727であることが判った。


一応停止線が引いてあるが、道幅は1.5車線くらいだろうか?今日はr76をトレースするのが目的なので、r727の調査は次回にしよう。


r727の分岐からr76の道幅は狭まり、インチキ2車線となる。交通量が少なければ良いのだが、不通区間があるとは言えここは主要地方道である。クルマがバンバン行き交い、しかも丹沢湖方面への大型バスも走っているので結構おっかない。

道の駅「山北」を過ぎると、r76は適度なアップダウンを繰り返しながら丹沢湖を目指す。途中なんべんか拡幅工事した跡が見られ、かつてはこの区間もトンデモ険道だったようだ。この区間の勾配、普段デスクワークの久留里には結構きっつい。だが、ここでヒーコラ言っていると犬越路隧道は到達不可能だ。
途中、なんべんもロードバイクに抜かれたが気にしない。お得意のマイペースでのんびり登っていく……。

4 予感的中

06.04.30 9:33 [地図を表示]
おかしいな。アップダウンを繰り返してはいるが、確実に標高は高くなっている。だが、しかし、丹沢湖の標高はもっとあるはず(地図を見て)で、この比較的緩い勾配では丹沢湖へは行けない。
不安を抱えながら道を進んでいくと、久留里の「予感」が的中した。

やっぱり……。

って写真では判りづらいが、この青看からr76は10%の急勾配で一気に登る。
どうりで坂が緩かったわけだ。まさかこんな美味しい場面があるとは思わなんだ。ただ、犬越え行く前に力尽きそうだ。おじさん、トシなもので(22歳だけど)。


何度も休みながらゆっくりと勾配を登っていく。
それにしても凄いなぁ。MTBってやつは。去年ヤビツを攻めたなんちゃってMTBとは違い、こんな坂は軽く登ってしまう。だが、ギヤが軽い分足を高速回転せんならんので、とにかく足がしんどなる。ゆっくり走ればええだけの話なのだが、じれったいので速度を上げたくなる。速度を上げるには足の回転数を上げる必要がある。だからといって後部変速機を1段上げると今度は足が重なってもっとしんどなる──どないせいっちゅうねん!!

1人漫才をしていると、急勾配は終わり、大きな隧道が口を開けていた。

神尾田(かみおだ)隧道。
1976年竣工、全長360m、幅9m。

洞内はカーブしており若干勾配があるので出口が小さく見える。灯りはあるが、でっかい隧道なので光量が足りず、洞内は暗い………。
と思たら洞内はそれほど暗くはなく、出口が見えるので恐怖感は無かった。先入観というモノはおとろしいわ。


隧道を抜ければ、そこは丹沢湖。広大な湖が見える………と思たら右手(東側)に行かな湖見ぇへんわ………。

5 北上

06.04.30 9:57 [地図を表示]
丹沢湖は1978年に誕生したダム湖。ダムの名称は始め酒匂(さかわ)ダムと言ったらしいが、現在は「三保ダム」という名称である。詳しいことは余所さんのサイトをご覧いただきたい。
三保という名称は、湖底に沈んだ村が由来だそうだ。湖岸には、湖底に消えた村をしのんだ記念碑が建てられている。


この区間は丹沢湖の付け替え道路で、ゆったりとした線形で勾配もほとんど無い。湖が出来て30年が経っているので、まわりの建物が景色とすっかり馴染んでしまっている。
永歳橋を渡り終えるとr729と分岐する。

焼大隧道を抜け、洞門をひとつくぐる。これからゲートまで20kmにわたって上り坂が続く─────と思たら、何故か下り坂が。そして、また登る。嫌らしい県道だ。大きなアップダウンを2つ通り、また登り。何気に勾配がきつくなり、道幅が徐々に狭くなるが、付け替え道路はこの通り。とっても綺麗で快適に走れる。

写真はちょうど登りから下りに転じるところ。


06.04.30 10:12 [地図を表示]
登りが延々と続き、ブラインドカーブが増えてきた。熱射病にならぬよう水を飲みながらゆっくりと登る。15km/hペースだが。
丹沢湖から20分。中川温泉郷に到着。温泉通には有名らしい所で、都内ナンバーのクルマが出入りする。クルマならば東京から気軽に行ける距離なのだろう。


上と同じ地点で河内川を見る。河内川は丹沢湖から酒匂川と名を変え、相模湾に注ぐ川だ。すでに山中だが川の流れは穏やか(のように見える)で、景色が美しい。


中川温泉郷を過ぎると路面が怪しなる。手前の電光掲示板には「幅員減少」と表示されており、r76が本性を見せようとしている。勾配もどんどんきつくなっていくが、この先に現れるであろうスーパー急勾配に備え、前変速機はミドルで耐える。ここでインナーに切り替えたら、これ以上の急勾配は登板不可能だ。

さ〜て、だんだん険道ムードが出てきましたよ〜。

ほ〜ら、な。

ここで一台のカローラが追い越していったが、カローラは一時停止して地図を確認しているようだ。大丈夫、ちゃんと県道走ってますから。せやさかい早よ行きや!!(怒)


げげっ

すっかり忘れてたわ。ここバス路線だ。
道幅はご覧の通り。完全1車線です。軽自動車と自転車なら辛うじてすれ違い可能だが、バスはちょっと………………。ここは大人しくバスが行くのを待つ。
ちなみに撮った場所は2車線が1車線になるところ。どうもカーブの改良と路肩修繕箇所だけ2車線化しているようだ。何て中途半端な…。


6 使命終えし隧道

06.04.30 10:29 [地図を表示]
険道区間を対向車にびびりながら登っていくと、突然r76は2車線に膨らんだ。そしてすぐに新箒杉トンネルの坑口が見えてきた。おっと……、
「トンネルに旧道あり」という某サイトの鉄則通り、トンネル手前には細い道が延びている。その向こうには……………穴だ!!


箒沢(ほうきさわ)隧道。
残念ながら入口は閉鎖されてしまったが、洞内の状態は良好で、自転車専用道路として復活させて欲しいくらいだ。
素掘り隧道だがコンクリで化粧され、照明まで設置されており、結構グレードは高い。廃隧道を見るのは初めてだが、恐怖感は無かった。それはすぐ隣に現道が走っており、人気があったからだろう。
新隧道が出来たのが1994年と割と新しい。不通区間まであと少しの場所でわざわざ付け替えたのは、この道の交通量が意外と多いからだろうか?(交通量はだいぶ減ってきたが)


7 県内最高齢の巨樹

06.04.30 10:47 [地図を表示]
やがて、観光名所・箒杉(ほうきすぎ)に到達。何時間も走った気がするのだが、丹沢湖からここまで約1時間半である。

箒杉の手前に分岐があり、そこにヘキサが立てられている。右がr76本線で左が箒杉へ上る道。左は町道だがもしかしたらr76の旧道なのかも知れない。

山北町のサイトによると、箒杉は1934年(昭和9年)に国の天然記念物に指定された、樹高45m、樹齢約2000年(推定)の巨木である。久留里もこないでっかい木は初めて見た。


お腹が減った。ここでお昼にしよう。
オーダーしたのは山菜そば(850円)。中々美味♪


箒杉の茶屋から丹沢を眺める。名前は分からないが、美しい景色を眺めながら食べる蕎麦はとっても美味しい。

ここで横浜から来られたという老夫婦と会い、お話をした。ここへは良く来なはるそうで、久留里が茅ヶ崎から自転車で来たことに驚いていた。
また、茶屋のおじさんから山北町の地図を戴き、「犬越えは自転車なら何とか通行可能」という情報をゲット。おおきにすんまへん。



ガソリン満タンの久留里は茶屋でしばらく休んだ後、再び隧道を目指し出発。本来ならば先程の分岐へ戻ってr76をトレースするべきなのだが、急に2車線になっておもろないのでこのまま町道を進むことにした。この町道も結構臭うし。

r76もいよいよ南側端点に近づいてきた。迂回路のゲートは、どんな姿で久留里を待ち受けているのだろうか?